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みぃ はぃ ゆ~

yurarano.exblog.jp
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2010年 10月 29日

いつもの、でも奇跡のような朝

今朝、ごみを出しに外へ出たら
冬の匂いがした
遠くの山で、雪が降っているにおい


水を汲みに、明けきらない街を歩く
この気温になるとなんとなく走りたくなるのは
駅伝練習に明け暮れた若き日の感覚が残っているせいか


裏庭で片づけものをしているのは
煙草を吸わないタバコ屋のおじさん

大好きなお豆腐屋さんにも灯がともっていて
おじちゃんは、いつもと同じ姿勢だ
違うのは黒い上っ張りを纏うようになったこと
寒くなったもんね

角を曲がれば、バターと粉の香り
姿は見えないけれど、パン屋さんも元気そうだ


まだ、駅へ向かう人より、改札から出てくる人の方が多い時間帯


水を汲んで、折り返す

自分の後ろで小さくなっていく電車の音

角で道を掃いている人

離れて暮らす母に思いを馳せる


いつもの街のいつもの朝の光景

そしてわたしは、汲んできた水でいつものように玄米を炊く
いつものように、飯を握る
いつものように、おにぎりを持って出勤する


今日も目が見えて、自分の足で歩けて、においがわかって、
鼻から呼吸ができて、音が聞こえる嬉しさ、ありがたさ。

日々変わりゆき、いつか必ず死んでいく人間たちが
今日もこうしていつもと同じように暮らしていられる、
その奇跡のような微妙な均衡に、しみじみ、感謝。

by yuraranote | 2010-10-29 06:26 | 季節のひとコマ


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