カテゴリ:音の楽しみ( 4 )


2013年 05月 16日

キーストリオと玄米を炊く

昨晩初めて、キース・ジャレット トリオ を生で聴きました。
場所はクラシックの殿堂、オーチャードホール。
客層の年齢は予想通りやや高めでしたが、予想よりずっと男性比率が高かったです。

ずっとCD音源で聞いてきた音をライブで聴くと、たくさんの発見があるものですね。
既存のJAZZの印象を大きく覆される体験でした。

実に実に繊細な音。オーチャードホールでやる理由(わけ)がわかりました。
JAZZ LIVEであんなに耳を澄ませて聴いたこと、ないです。
クラシックでもないかもしれません。
丸い丸いまるで淡く輝く真珠のような珠玉の音が紡がれ、会場を跳ねては観客席に飛び込んできて
観客の耳の中に吸い込まれていくのが見えるようでした。

集中して聴いているんだけど、その一方で脳内はどこかへ心地よく連れ去られていきます。
なぜ今そんなことが思い浮かぶのか、さっぱり自分でもわからないようなことが浮かんでは消え、
浮かんでは消えしながら思考が旅を始めます。

そしてキースが曲の最後の一音を印象的に弾き終えた途端、いきなり連れ戻されて軽い不快感ととも
「え!良いところだったのに、終わらないでよー!」と思う、
そんなことの繰り返し、不思議な貴重な体験でした。

キースはもちろん、ゲイリーのコントラバスの指捌き、
ジャックのシンバルの余韻、響きで聴かせるドラムスも
それはもう・・・、わたしには驚きの未知なる世界でした。

若いころの華やかさや派手なパフォーマンスはないけれど、
むしろ68歳の今だから出せる繊細で無駄のない「静寂」を感じさせる音から、
一音一音をどれだけ大切に弾き伝えているのかが伝わってきます。

そぎ落とされたまったく無駄のない選び抜かれた音、それを受け止める観客側のある種の緊張感、
会場が一体となった空気は、強い大きな音で観客を魅了するのではなく
むしろ細やかでミニマムの、でも上質な音で観客を動員していくことで作られているのでした。

最後の最後、4回目のアンコール曲、これで私の脳が溶けました(笑)

Anser me, My love
(アレンジは少し違いました。特に後半が。もちろんライブで聴いた昨日の演奏の方が好きです。)

このメロディがずーっと帰り道も帰ってからも耳の中で鳴っていました。

体中を耳にして聞いた音を大事に持ち帰りたくて、遠回りをして満員電車を避け、
帰宅してからも無粋な音に壊されたくなくてテレビもオーディオも付けないで
余韻を大切に味わっていました。

そして、今玄米を炊いたら、きっと繊細で美しい優しい炊き上がりになりそうな予感がいっぱいで
そんなキーストリオの音が自分の身体を媒介して映された玄米を見てみたくて
真夜中に炊くことになるのに浸水を始めてしまいました。

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そうやって炊いた玄米です。もちろんVISIONで。
炊き上がり後すぐで、米粒の周りの水分が落ち着いていませんが、
翌日食したら、ふわふわで、もう甘くて甘くて、やたらあとを引く、
まるでいつまでも聞いていたいキーストリオの音のようなご飯でした。

ただし、おにぎりには・・・いま一つ向かないというか、少し陰性すぎる炊き上がりに思えます。


ありがとう、キース・ジャレット トリオ、
三人がお元気なうちに聴くことができたことを感謝します。
そして三人が今後、どんな珠玉な音を紡ぎだしていくのか、楽しみです。
また日本に来てくれますように。


トリオ結成30周年特別記念公演
2013年5月15日のセットリスト
Bunkamura オーチャードホール
1st
1. On Green Dolphin Street
2. Lament
3. Sandu
4. Too Young To Go Steady
5. Meaning Of The Blues
2nd
1. The Masquerade Is Over
2. I Thought About You
3. God Bless The Child
Encore
1. When I Fall In Love
2. Straight, No Chaser
3. Things Ain't What They Used To Be
4. Answer Me, My Love


毎日、全然違う演奏曲目なのですね。
レパートリーの広さにびっくり、まさにJAZZですねぇ。
あれもこれも生で聞いてみたい曲がたくさんです。
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by yuraranote | 2013-05-16 20:42 | 音の楽しみ
2010年 12月 04日

まりやさんのLIVEに行ってきました

幸運なことに、竹内まりやの10年ぶりのライブ、
初日に参加させていただきました。
ダメもとで応募したのに奇跡的に取れたチケットでした。

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by yuraranote | 2010-12-04 09:46 | 音の楽しみ
2010年 11月 08日

達郎さんのコンサートのこと

山下達郎さんのコンサートに行ってきました。
「実質千秋楽」と達郎さんのおっしゃる追加公演二日目。
東京でのラストです。

全国ツアーのチケットの抽選は外れ続けていたのに、
よくぞ当たったもんです。
ちょっとだけ早い神様からのサプライズのバースデープレゼントだなぁ。

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by yuraranote | 2010-11-08 07:13 | 音の楽しみ
2010年 05月 30日

映画のだめとショパン

先週も、職場の人間関係と足の怪我とで
精神的にも肉体的にも消耗した一週間だったので
週末に向け、是非とも気分を変えたくて
金曜日は久しぶりに映画館で映画を見てきました。

選んだ映画は、「のだめ」の最終楽章。


楽しかったです。

その中で、私の大好きな
ショパンの ピアノ協奏曲第1番 が取り上げられているのですが
さすがに全部は映画の中で演奏されず

それで全楽章をフルで聞きたくなって、昨日の朝から何度も何度もこの曲を聞いています。


…なんというか、慰められるんですよね、この曲。
今の私は今日の空のようにどんよりと重い気持ちで慰めが必要な状態ゆえ、
なおさら繰り返し聞いてしまうのでしょう。

友人は、2楽章が好き、といっていましたが
私は重々しく始まり、その後弦楽器とピアノの掛け合いが美しく楽しい1楽章も好き、
そして踊りだしたくなるような躍動感が感じられる3楽章がなんとも言えず大好き。
のだめじゃないけど、音符や花やハートが どひゃ~!っと飛び出し
私の両側を流れ飛んでいくかんじ。

1楽章で慰められ、2楽章で癒され、3楽章で元気をもらう感じです。

生で聴きたいなぁ。
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by yuraranote | 2010-05-30 17:44 | 音の楽しみ